足指のけが|後遺障害と等級を解説(骨折・曲がらない等)

足の指イメージ

交通事故でケガをして足の指に後遺症が残った場合、後遺障害等級に応じた賠償金を保険会社等に請求することができます。まずはご自身の後遺症が、どの後遺障害等級に該当するのかを知ることからはじめましょう。

足の指が曲がらなくなった場合の後遺障害は?

「足の指が曲がらないことで等級が取れるの?」とあきらめてはいませんか? 骨折等の後遺症で足の指が以前よりも曲がらなくなった場合は「足指の機能障害」が認められる可能性があります。

足の指が曲がらないことを法律用語では「用を廃した」といいます。「用を配した」と認められるのは、「足の指の付け根の関節、または第2関節(親指の場合は第1関節)が障害のない指と比べて可動域の角度が半分以下に限定されている」場合です。

足指

可動域とは動かすことができる範囲を示すもので、内側に曲げる「屈曲」、外側にそらす「伸展」の合計を出して判断します。

この時には、次の3点に留意しておく必要があります。

  1. 可動域の角度は医師が手を添えて曲げた角度(他動値)を基準とすること
  2. 角度を測定する角度計を使用し、5度単位で切り上げる
  3. 自らが曲げることのできる角度を示すのではなく、客観的な所見が必要となる

足の指が曲がらなくなった場合の等級は?

足の指が曲がらなくなった場合の後遺障害等級は「用を廃した(曲がらない)」指の数によって7級〜14級に認定される可能性があります。

7級11号|両足の足指の全部の用を廃したもの

【解説】両足の足指すべてが「用を廃した」と判断された場合は7級11号に該当します。

9級15号|1足の足指の全部の用を廃したもの

【解説】片足の足指すべてが「用を廃した」と判断された場合は9級15号に認定されます。

11級9号|1足の第1の足指を含み2以上の足指の用を廃したもの

【解説】片足の親指を含んだ2本以上の指が「用を廃した」と判断された場合、11級9号が認められます。

12級12号|1足の第1の足指又は他の4の足指の用を廃したもの

【解説】片足の親指、またはそれ以外の4本指すべてが「用を廃した」と判断された場合は12級12号となります。

13級10号|1足の第2の足指の用を廃したもの、第2の足指を含み2の足指の用を廃したもの又は第3の足指以下の3の足指の用を廃したもの

【解説】以下の場合は13級10号に該当します。

  • 片足の人差し指が「用を廃した」と判断された場合
  • 片足の人差し指を含む2本の指が「用を廃した」と判断された場合
  • 片足の中指、薬指、小指の3本が「用を廃した」と判断された場合

14級8号|1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの

【解説】片足の中指、薬指、小指のうち1本もしくは2本の指が「用を廃した」と判断された場合は14級8号が認められます。

足の指が切断された場合の後遺障害は?

交通事故によるけがで足の指が切断されて失われた場合は「足指の欠損障害」として後遺障害等級が認められます。そして足のどの指を失ったかによって後遺障害等級が決まります。
ただし、ここでいう「足指を失った」と判断されるのは足の指の根元の関節(中足指節関節)から失った場合に限られます。

足指

足の指を切断した場合の等級は?

足の指を切断した場合の後遺障害等級は「失った」指の数によって5級〜13級に認定される可能性があります。

5級8号 両足の足指の全部を失ったもの

【解説】両足の足指をすべて根元から失った場合は5級6号の後遺障害等級が認定されます。

8級10号 1足の足指の全部を失ったもの

【解説】1足、つまり片足の足指をすべて根元から失ったときには、8級10号が該当します。

9級14号 1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの

【解説】足指の数え方は親指を第1指とし、人指し指から順に第2、3、4、5指と呼びます。9級14号が認定されるのは、片足の親指と親指以外の指を1本以上、指の根本から失ったケースです。

10級8号 1足の第1の足指又は他の4の足指を失ったもの

【解説】整理すると、10級8号となるのは以下のいずれかのケースです。
・片足の親指を根元から失った場合
・片足の親指以外の4本の指を根元から失った場合

12級10号 1足の第2の足指を失ったもの、第2の足指を含み2の足指を失ったもの又は第3の足指以下の3の足指を失ったもの

【解説】整理すると、12級10号となるのは以下のいずれかのケースです。
・片足の人差し指を根元から失った場合
・片足の人差し指を含む2本の指を根本から失った場合
・片足の中指、薬指、小指の3本を根本から失った場合

13級9号 1足の第3の足指以下の1又は2の足指を失ったもの

【解説】片足の中指、薬指、小指のうち1~2本を指の根元から失った場合は13級9号となります。

左右の足がそれぞれ後遺障害等級に該当する場合はどうなる?

例えば右足の指1本、左足の指3本が動かない場合には、後遺障害等級はどうなるのでしょうか。

複数の後遺障害が残った場合、併合のルールに従い最終的に1つの等級が決まることになります。併合のルールは、以下の表を参考にしてください。

存在する後遺症 併合の結果
5級以上の後遺障害に2つ以上該当 →重い方の等級を3つ繰り上げ
8級以上の後遺障害に2つ以上該当 →重い方の等級を2つ繰り上げ
13級以上の後遺障害に2つ以上該当 →重い方の等級を1つ繰り上げ
14級の後遺障害に2つ以上該当 →14級のまま
それ以外 →最も高い等級を後遺障害等級とする

足指の後遺障害で納得できる賠償金を得るためには?

普段の生活で、足の指を意識する機会はあまりなかったかもしれません。でも、たった1つの指が動かなくなっただけでも、日常生活への影響は少なくないのです。

それが交通事故の後遺症であればなおのこと。それを一生後悔することになるのはとても残念です。だからこそ、正しい後遺障害等級を取り、納得のいく賠償金を保険会社に支払ってもらう必要があります。

そのためには後遺障害の申請を、賠償金を支払う立場の保険会社にまかせるのではなく、「被害者請求」を行うことが大事です。

「被害者請求」を行うには資料の準備や訴求の仕方など難しい部分があるので、交通事故と後遺障害を専門に扱う弁護士に相談することをおすすめします。弁護士が入って「被害者請求」を行うことによって、被害者の立場に立った申請がスムーズに行えます。

示談交渉を弁護士に任せることで、受け取る保険金が数倍になることも

さらに、弁護士が入ることによるメリットが大きいのは最終的な金額の部分です。
交通事故の慰謝料の算定方法には「自賠責保険基準」「任意保険基準」「弁護士基準」の3つの基準があります。最も高額な慰謝料の請求が可能なのは「弁護士基準」です。この基準は弁護士が入った場合だけに適用されます。

また仕事を休んだために減った収入の補償である「休業損害」、事故の前と同じ仕事ができなくなるなどの収入減少を補償する「逸失利益」についても、弁護士が入ることにより被害者本位の金額で示談に持ち込める可能性が高くなります。そのため弁護士に依頼したほうが、保険会社に任せた場合よりもトータルの賠償額(保険金)が大幅に増額するケースがほとんどです。

後遺障害等級が決まった後でも決して遅くはありません。迷っているなら、ぜひ一度交通事故を専門に扱うアズール法律事務所にご相談ください。
交通事故の被害者の方ならば相談料は無料、しかも弁護士費用は解決後に精算する成功報酬制ですから費用の心配はいりません。新しい一歩をぜひ一緒に踏み出しましょう。

あなたの等級の慰謝料を確認しましょう

後遺障害 等級別の慰謝料は?