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昏睡状態となった事故で要介護1級1号に認定、約2億4000万円を獲得

昏睡状態となった交通事故の状況

Xさん(男性、35歳)は、オートバイで走行中、信号のある交差点を青信号で通過しようとしましたが、対向車線から右折してきたタクシーと衝突してしまいました。

病院に搬送されたXさんは、

    • 外傷性脳幹部損傷
    • びまん性軸索損傷

と診断されました。これは、生命を危ぶまれる非常に重い症状でした。

脳幹説明図

人間の脳は、大脳、小脳、脳幹の3つに分けられます。「脳幹」とは、呼吸、心拍、意識、覚醒、睡眠といった生命維持の基本をコントロールする機能を担う重要な部分です。外部からの物理的な衝撃が内部の脳に伝わることで脳幹部に深刻なダメージを受けたのです。
Xさんは長期間意識不明の状態が続いたため、「遷延性意識障害」と診断されました。「遷延性意識障害」は持続的意識障害とも称されるもので、意識障害が長期間継続している状態です(「遷延」とは、長引くという意味です)。

1976年に、脳神経外科学会が定めた定義では、

    1. 自力移動が不可能。
    2. 自力摂食が不可能。
    3. 糞尿の失禁がある。
    4. 声を出しても意味のある発語が全く不可能。
    5. 簡単な命令には辛うじて応じることもできるが、ほとんど意思疎通が不可能。
    6. 眼球は動いていても認識することは不可能

という6項目が、治療にもかかわらず3か月以上続いた場合としています。

昏睡状態のまま弁護士に相談するに至るまで

Xさんは事故後5年を経ても母親らの介護を受けながらずっと入院したままでした。

本件事故は、信号機のある交差点において右折車両が直進車両を妨害したものでありタクシー側に過失があることは明らかでした。それにもかかわらず、タクシー側は一切過失がないと強硬に主張し続けていました。

Xさんの御両親は一切責任を認めようとしないタクシー側の態度に困惑し、今後の対応を弁護士に相談しました。
こうした場合、弁護士は以下の通りのアドバイスを行うのが通常です。

・症状に変化が見られないようであれば、この段階で自賠責保険に対して被害者請求を行い、等級認定を得た上で自賠責保険金の支払いを受けること。

・その後、タクシー側(運転手とタクシー会社)に対して訴訟を提起すること。

被害者請求で要介護第1級1号が認定に

症状固定時点でXさんには次のとおりの後遺障害が残ってしまいました。

    • 失語
    • 発語困難
    • 四肢体幹不全麻痺
    • 嚥下障害
    • 神経症状(易興奮性等)

弁護士はご両親と共に主治医に働きかけ、Xさんが入院したまま事故から5年半を経た段階で症状固定との診断を取り付けました。その上で自賠責保険に対し被害者請求を行いました。
その結果、Xさんは「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」に該当、後遺障害等級の要介護第1級1号に認められました。
後遺障害等級が認定されたことによって事故から5年10ヶ月も経ってようやく4,000万円近くの自賠責保険金が支払われました。

昏睡状態(遷延性意識障害、要介護1級1号)で賠償金2億4000万円を獲得

自賠責保険金は支払われたものの、これだけでは被害弁償には到底足りません。残りの賠償は、任意の保険会社に支払わせる必要があります。
しかしタクシー側は相変わらず一切責任を認めませんでした。やむなく、弁護士はXさん側の代理人としてタクシー運転手、タクシー会社に対する損害賠償請求訴訟を提起しました。

これに対してタクシー会社側は、逆に事故の責任は100%Xさんにあるとして壊れたタクシー車両の修理代を支払えという訴訟を提起し全面的に争う姿勢でした。しかし、弁護士は、タクシー側の主張が、タクシー会社が保管していたドライブレコーダーに記録されたタクシーの走行状況にも反することなどを指摘して反論しました。
その結果、判決で被害者側の主張のほとんどが認められ、タクシー側の言い分は退けられました。

判決で獲得できた損害賠償の金額は次のとおりです。

項目 賠償額
入院費、入院雑費、付添費、
付添交通費、付添宿泊費等
2933万9560円
将来の介護費 1億1782万3314円
自宅改造工事費 1433万1200円
通院用車両購入改造費 143万7000円
休業損害 1166万9917円
逸失利益 7669万2083円
慰謝料 3240万0000円
過失相殺(10%) −2836万9307円
既払い金 −5633万9133円
自賠責保険金の遅延損害金 1145万5355円
成年後見人の報酬
(訴訟に対応した報酬)
2100万円
父親の慰謝料等 495万円
母親の慰謝料等 495万円
合計 2億4133万9989円

しかも、判決ではこの損害金に対する事故の日から支払済みまで年5%の利率による遅延損害金も認められました。事故から判決までだけで約6年10ヶ月(2468日)もかかっており、判決時点までで8159万2752円もの遅延損害金となりました。

したがって、実質的には、下記の賠償を受けたことになります。

  • 2億4133万9989円+8159万2752円=合計3億2293万2741円

本件では、御両親が高齢となって介護が難しくなった以後はプロの介護士に介護を委ねざるを得ないことから、母親が67歳となった以後Xさんが平均余命に至るまでの介護費用も損害と認められました。

要介護1級1号で正しい賠償額を獲得するには専門家に相談を

保険会社は、遷延性意識障害の患者は健常者よりも平均余命は短いとして短命を前提とした低額な逸失利益や将来の介護費を主張してくることがあります。
しかしこの裁判例からもおわかりのように、それは決して法的に正しい主張ではありません。ただ、なかなか交通事故に慣れていないと何が正しいのか分かりにくいと思います。そういった面でも、弁護士に依頼することが正当な賠償金を受ける第一歩だと思います。

やはり適正な損害賠償額を獲得するには交通事故の被害者側代理人を専門としている弁護士に相談することが非常に大事です。まずは交通事故に特化したアズール法律事務所にご相談いただき、新たな未来を一緒に探してみませんか。

(注:本件は、裁判例を参考に個別の数字を調整して記載したものです。したがって実際の事例とは数字が異なります。あらかじめご了承ください。)

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