腰椎圧迫骨折で逸失利益の支払いを拒否された事例

腰椎圧迫骨折を負った事故・ケガの状況

広島県在住のYさん(48歳・女性)は、国道を自動車で走っていたところ、わき道からいきなり出てきた自動車にぶつけられました。
Yさんの車は衝突によりコントロールを失ってしまい中央分離帯に激突しました。
事故を目撃した通行人が通報し、Yさんはその後やってきた救急車で搬送され、そのまま入院しました。
搬送先で下された症状名は下記のとおりです。

  • 第5腰椎圧迫骨折
  • 右肩腱板損傷
  • 左大菱形骨骨折
  • 頚椎捻挫

中でも一番重かったのが腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)です。

「腰椎圧迫骨折」とは?


「腰椎」(ようつい)とは、背骨のうちの腰の部分の骨のことをいいます。
図でみるとわかりやすいのですが、腰椎は全部で5個あります。
腰椎にはローマ字で「L」がつけられ、L1からL5まであります。
今回Yさんが骨折したのが第5腰椎ですのでL5ということになります。


そして、腰椎圧迫骨折は腰椎の一部分が強い力を受けてつぶれてしまう場合におきる後遺障害です。

腰椎圧迫骨折を起こすと、場合によっては骨折により変形した腰椎が元に戻らないような場合があります。
ある程度症状が治り日常生活には戻れるような状態になっていても、腰椎が変形したままですので年をとってから後遺障害に悩まされるような場合もあります。

腰椎圧迫骨折の後遺障害等級は11級7号

腰椎圧迫骨折になり最終的に腰椎に変形が残ると、11級7号という後遺障害等級が認められます。
11級7号とは、「脊柱に変形を残すもの」である場合に認められる等級です。保険会社はよく「変形しているだけなら日常生活には影響ありませんよ」という反論をして、保険金の支払いを拒否することがあります。本当にひどい話です。

11級7号が認められたYさんも支払い拒否に

Yさんは事故から一か月くらいで退院できました。Yさんはまだ痛みも残り家事もままならない状況でした。にも関わらず、加害者がお詫びに来るどころか、保険会社はまともに交渉に応じようとしません。
Yさんは、自分だけではなかなかいい結果が得られないと思い、当事務所の弁護士にご相談の上、本件についてご依頼いただきました。

被害者請求によってきちんとした等級を獲得

弁護士はただちにYさんの治療記録などを取り寄せ、主治医と相談しながら、被害者請求という方法で後遺障害等級の申請を行うことにしました。
「被害者請求」とは、被害者自身(通常は弁護士が代わりに申請します)が等級の申請を行うことをいいます。
ちなみに、相手方保険会社が申請をすることを「事前認定」といいます。事前認定では、保険会社が熱心には資料集めなどをしないため、適正な等級が取りにくいという特徴があります。

弁護士が被害者請求で正しい等級申請をした結果、Yさんには無事11級7号が認められました。

Yさんに認められた正当な保険金額

後遺障害等級の獲得に成功したので、この認定をもとに保険会社と交渉をします。
保険会社は当初、将来の減収分(逸失利益といいます)について、支払おうとはしませんでした。しかし弁護士が裁判例などを示し、正しい反論を行った結果、正当な保険金が支払われることになりました。

保険会社としては、治療にかかった実費の支払いで幕を引こうとしていたのですが、後遺障害等級の認定もされたことと、主婦だから休業損害は出ないといった、法律に対する無知につけこんでいたところに対して、徹底的に反論を行います。

その結果、下記のとおりの保険金が支払われることになりました。

項目 アズールによる獲得額
治療費 1,450,000円
入院雑費 52,500円
通院交通費 145,000円
その他費用 159,000円
休業損害 1,550,000円
入通院慰謝料 1,600,000円
逸失利益 8,100,000円
後遺障害慰謝料 4,200,000円
既払額 1,800,000円
合計 15,456,500円

最終的に約1545万円の損害を認め、示談金の支払いに応じることとなりました。

弁護士を入れるポイント

本件では、Yさんに腰椎圧迫骨折に関する知識がないのをいいことに、保険会社が適正な対応をしなかったことに紛争の原因があります。

保険会社が個人の被害者の方と交渉をする場合には、横柄な態度にでるような場合が見受けられます。被害者にじっくり交渉をする判断をさせないためです。
弁護士に依頼するメリットは、交渉で金額が上がることはもちろんですが、弁護士が交渉を代わることで精神的な後ろ盾を得るところも大きいです。

もし、今の交渉に不満がある場合には、是非アズール法律事務所にご相談ください。被害者の方に代わってしっかりとした交渉を行い、正当な保険金を獲得します。