交通事故による胸椎圧迫骨折の実例を紹介|後遺障害11級、賠償金約1100万円

今回は交通事故による胸椎の圧迫骨折をアズール法律事務所にご相談いただいたNさん(28歳 男性)の実例をご紹介します。後遺障害等級の申請手続きや、保険会社との示談交渉を弁護士が行うことで、慰謝料などの賠償金を大幅に増額することができました。
同じような交通事故の被害でお悩みの方やご家族の参考になれば幸いです。

交通事故による圧迫骨折のご相談は
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胸椎圧迫骨折の原因となった交通事故

Nさんが事故に遭ったのは朝、自転車で職場に向かう途中でした。青信号の交差点を横断する途中で、右折車に横から突っ込まれて、自転車ごと転倒してしまいました。転倒した際に、尻もちをつくようなかたちで道路に投げ出され、腰や背中に強い痛みを感じたそうです。

Nさんは救急車で病院に運ばれ、レントゲンなどの検査を行いましたが、明らかな骨折などは見られなかったため、痛み止めの薬をもらい、入院せずに帰宅。しばらく様子を見ることになりました。

胸椎圧迫骨折の経過と再検査

Nさんは、事故から1ヶ月ほど通院を続け、後遺症なしと診断されました。しかしその後も症状は続いており、身体をひねると背中に強い痛みが走り、夜中に目を覚ましてしまうことも度々あったということです。

いつまで待っても痛みが引かないので、Nさんは事故から4ヶ月のタイミングで別の病院で再検査を受けることにしました。レントゲンに加えてMRIでの撮影を行ったところ、なんと「第7、8胸椎外傷性圧迫骨折」と診断されました。
胸椎や腰椎の圧迫骨折というのは、尻もちをつくなどした際に背骨に強い圧力が加わり、背骨のパーツである椎骨が縦に潰れてしまう骨折です。

MRI撮影をすると圧迫骨折が生じた時期もある程度判断できます。診断した医師によるとNさんの圧迫骨折はおそらく4ヶ月前の交通事故によるものだろうとされました。

圧迫骨折の治療と症状固定

胸椎圧迫骨折では、症状がよほど重い場合は手術を行うこともありますが、大部分のケースでは保存療法が選ばれます。Nさんも、引き続き薬で痛みを抑えながら、症状が改善するのを待ちました。
しかし、事故から6ヶ月が経過したところで、これ以上の改善は期待できないという医師の判断で症状固定となりました。

後遺障害等級の審査が非該当に

Nさんは、担当医師に後遺障害診断書を発行してもらい、相手側の保険会社を通じて後遺障害等級の申請を行いました。しかし、3ヶ月後に届いたのは「後遺障害には該当しない」という通知でした。

背中には確かに強い痛みが残っており、仕事や日常生活にも支障がでています。交通事故による胸椎圧迫骨折であるという診断書もあるのに、後遺障害には該当しないと判断されたことに、Nさんはショックを受けました。

圧迫骨折をアズール法律事務所に相談

アズール法律事務所がNさんから相談の電話を受けたのは、ちょうどその頃でした。今後の賠償金の支払いなどに不安を感じたNさんは、ネットで情報を検索して、アズール法律事務所を見つけたということです。

最初に相談員の方に状況をお話しました。少し緊張していたのですが、話しやすい雰囲気だったので助かりました。細かいことまでしっかり聞いてもらえたので良かったです。弁護士の先生は圧迫骨折についても詳しくて、信頼できると思いました。

アズール法律事務所の弁護士は、後遺障害等級の審査に提出した書類などを再度確認して、可能性があるようなら弁護士を通じて「異議申し立て」を行うことを提案しました。
Nさんは弁護士の話に納得して、この後の手続きや交渉をアズール法律事務所に任せることにしました。

画像鑑定と異議申立て

Nさんから依頼を受けたアズール法律事務所では、後遺障害等級の審査に使われた診断書や画像などの資料をすべて再点検しました。すると後遺障害診断書の記載にあいまいな部分があること、そしてレントゲン画像に解釈の違いが生じる可能性があったことが問題点として浮かび上がりました。

そこで弁護士はNさんのレントゲンとMRIの画像を、画像鑑定を専門とする医師に送り、画像鑑定を依頼しました。鑑定の結果はやはり事故による圧迫骨折の存在が認められるというものでした。
弁護士は、この鑑定結果を添えて、後遺障害等級審査への異議申し立て(再審査)の手続きを行いました。

圧迫骨折で後遺障害11級に認定

新型コロナ禍ということもあり、後遺障害等級の再審査には通常よりも時間がかかりました。最終的に結果が出るまでには、さらに6ヶ月が必要でした。
結論としては、画像鑑定で確認された腰椎圧迫骨折の存在が支持され、Nさんの後遺症については後遺障害11級7号(脊柱に変形を残すもの)が認定されました。

後遺障害
11級7号
脊柱に変形を残すもの

この結果をもとに、アズール法律事務所では相手側の保険会社との示談交渉を開始しました。

圧迫骨折で約1100万円の賠償金

後遺障害等級が決まっただけでは、慰謝料などの賠償金を受け取ることはできません。保険会社との示談交渉で金額を決定する必要があります。

もちろん交渉はアズール法律事務所の弁護士がすべて代行しました。
保険会社はなんとか理由をつけて、支払い金額を抑えようとするのが常です。交通事故に関する知識と実績を持つ弁護士が交渉することで、なんとかまともな金額を獲得できるというのが実際のところなのです。

弁護士の粘り強い交渉で、Nさんには最終的に総額で1千万円を超える賠償金が認められました。十分な金額が認められたことで、Nさんの気持ち的にもやっとひと区切りがついたようでした。

項目 賠償金額
治療費 約90万円
通院交通費等 約2万円
傷害(入通院)慰謝料 約94万円
後遺障害慰謝料 約420万円
逸失利益 約520万円
合計 約1126万円

弁護士による解説

本件のポイントは、後遺障害等級の審査におけるレントゲンやMRI画像の重要性と、保険会社との示談交渉において圧迫骨折での逸失利益をしっかり認めさせることの2点です。
これらにより、1千万円を超える賠償金を獲得することができました。

圧迫骨折における画像の重要性

後遺障害等級の審査はすべて書類と添付資料で行われます。圧迫骨折の場合には、事実として圧迫骨折の存在が確認できる画像資料(特にMRI画像)が特に重要となります。ただし、よほどはっきりと骨折部分が写っているのでなければ、画像の解釈については担当者によって見解が異なることもありえます。

そうした場合には、画像鑑定の専門家の鑑定書や意見書を手配して、画像に添えることで、正しい判断に至る確率が高くなります。

圧迫骨折での逸失利益

逸失利益」というのは、後遺障害によって労働能力が失われて、今後の収入が減ってしまうことについての賠償金です。しかし 胸椎や腰椎の圧迫骨折の場合は「背骨の一部に変形が残っても、収入に大きな影響はない」として、逸失利益を認めない保険会社が多いのです。

実際にNさんの場合は、事故の後の転職がうまくいったこともあり、収入はむしろ増えていました。しかしそれは、背中の痛みを我慢しながらNさん自身が努力した成果であり、また将来はどうなるかまではわかりません。

長時間のデスクワークができない、重い荷物が運べない、睡眠が十分にとれない…など、Nさんが実際に被っている不都合を訴求することで、なんとか相手の保険会社に逸失利益を認めさせることができました。

まとめ

胸椎や腰椎の圧迫骨折は交通事故では多くみられる骨折です。しかしきちんと検査をしないとわからないため、後遺障害と認められないことや、十分な賠償金が支払われないことが多い骨折とも言えます。

Nさんの場合も、もしもアズール法律事務所に相談いただけなかったら、後遺障害等級に認定されることもなく、治療費を含めて100万円程度で示談となってしまった可能性が大いにあります。
しかし運良く、当事務所にご連絡いただけたことで、最終的に1千万円を超える賠償金を受け取っていただくことができました。

もしも同じように、交通事故の被害でお悩みの方がいらっしゃれば、できるだけ早めにアズール法律事務所にご相談ください。きっと解決の糸口が見つかると思います。

自分にはまったく非のない交通事故のせいで、ずいぶん辛い思いをしました。なぜ、あの日にあの場所を通りかかってしまったのか…後悔したことも度々でした。
でも、交通事故に詳しい弁護士の先生に相談できたことで、救われた感じがあります。時間はかかりましたが、十分な賠償金を受け取ることもできました。これで気持ちを切り替えて前向きになれそうです。
中原先生、そしてアズール法律事務所の皆さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。


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