重大事故から見える、保険会社の対応。弁護士が介入して、ようやくまともな金額が提示される現状を是非知ってほしい。

交通事故で意識不明の重体に
静岡県在住のKさん(44歳、会社員)は、横断歩道を歩いていたところ前方不注意で右折してきた自動車にはね飛ばされた。Kさんはすぐさま救急車で病院に運ばれたが、頭を強く打っていたため意識不明の重体だった。Kさんの診断名は以下のとおりであった。
- 頭蓋骨骨折
- 左前頭葉及び側頭葉脳挫傷
- 急性硬膜外血腫
- 意識障害
事故直後は命の危険もあり、家族も覚悟をしていたという。しかし懸命の治療のかいもあり、Kさんは10日ほどで意識を回復した。ただ、交通事故の影響は重大でやはり意識や手足に重大な後遺症が残った。
弁護士の交渉により、交通費や休業補償、さらには適切な病院も紹介
- 弁護士の交渉で家族の交通費を認めさせる
- さらにご本人分だけでなくご家族の休業補償も
- 病院の紹介も行う
Kさんのご家族はこれまで事故にあったこともなく、最初は保険会社とご自分で交渉をされていた。しかし保険会社は家族の交通費も支払わず、途方に暮れたKさんはアズール法律事務所へご相談いただいた。
アズール法律事務所では、こういった重大事案については、事故直後であっても交渉を開始している。まずは交通費を出すよう保険会社に迫り、さらに家族の休業損害も認めさせた。
また、意識不明の重体になりその後意識障害が残った場合、どういった病院で入院を続ければよいかが大きな問題となる。長期入院させてくれる病院はなかなか見つからないからだ。アズールではソーシャルワーカーの方々とも連携を取り、病院のご紹介なども行っている。Kさんのご家族も、アズールのアドバイスにより適切な病院を見つけることができた。
後遺障害等級は2級
重症の意識障害などでは、医師にどういった書類を書いていただくかも勝負となってくる。アズールでは、本件については弁護士がKさんの入院先まで伺い、医師と面談をしてKさんに有利な書類の作成をお願いした。また、アズールでは全件で被害者請求を行っており、結果として非常に高い等級である後遺障害等級2級を獲得することができた。
![]()
被害者請求とは?後遺障害等級の取得方法を解説
最終的な賠償金額を正当なものにするには?
- 保険会社はどんな大手でもまともに保険金を払わない
- 保険会社に対抗するには、事故当初からきちんとした対応が必須
- 高額賠償となるには裁判も必須
2級を獲得してから、実際の保険会社との金額の交渉が始まった。
基本的に、保険会社はどこもまともな保険金を払おうとしない。弁護士が入らないとずいぶん低い金額での示談を迫られる。まずはこの事実を知ることが第一歩だ。
では弁護士が入ったらすぐに金額が上がるか?確かに多少は上がる。それでもまだまだ低い。Kさんの場合も、やはり交渉だけではまともな額にはならなかった。
やはり高い等級になる場合、裁判をするのが一番だ。Kさんの場合も、最終的に訴訟になり、やっと正当な額を受け取ることができた。
ただ、弁護士を入れている場合、裁判になったからといって心配することは全くない。裁判手続きは弁護士がすべてを行うので、依頼者の方は余裕をもっていい結果を待つだけでよい。
交通事故で重体になり後遺障害等級2級を獲得した場合の賠償額
項目 | 2級の賠償額 |
---|---|
治療費 | 426万3520円 |
入院付添介護費 | 106万4000円 |
入院雑費 | 23万4000円 |
通院付添介護費 | 368万5000円 |
交通費 | 25万3620円 |
文書料 | 5400円 |
固定装具代 | 1万2530円 |
家屋改造費 | 356万8654円 |
休業補償 | 654万5300円 |
入通院慰謝料 | 400万円 |
逸失利益 | 6706万9475円 |
後遺障害慰謝料 | 2370万円 |
将来付添介護費 | 3246万8540円 |
合計 | 1億4687万0039円 |
適切な等級認定を受け、正当な補償を受けるには専門家への依頼を
正当な保険金を獲得するには、まずは後遺障害の等級を正しく認定してもらうことが必須だ。そしてその後の示談交渉を、専門知識を持った弁護士に依頼しないと、よく分からないまま低い額で示談することになりかねない。
- 後遺障害等級の認定を正しく取ること
- 金額の交渉を弁護士に依頼すること
この2点が、正当な保険金を獲得するための近道ではないだろうか。保険会社は、少しでも支払額を減らそうとしてくる。保険会社の提示について、少しでも疑問を感じたりおかしいと感じたときは、交通事故に精通した弁護士のいるアズール法律事務所へご相談いただきたい。
![]()
交通事故の後遺障害について
※本事例は、被害者の方の特定を避けるため一部内容を変更して記載しました。