事故で頭を打ち、高次脳機能障害で賠償金6,000万円を獲得した事例

こんにちは、弁護士の中原です。今回は、事故で頭を打ち、高次脳機能障害という後遺症が残ってしまった事例をご紹介します。

事故で頭を打ってしまった交通事故の状況

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高次脳機能障害で賠償金6,000万円を獲得

東京都在住のFさん(45歳、男性)は、自転車で車道の左端を走行中、突然対向車線からはみ出してきた自動車に正面衝突され、はね飛ばされました。頭を路面に強打したFさんは意識不明の状態で救急車で病院に運ばれました。病院ではレントゲン・CTスキャン・MRIなどの検査が行われ、医師による診断は次のとおりでした。

  • びまん性脳損傷
  • 高エネルギー外傷
  • 頭蓋底骨折
  • 顔面多発挫創
  • 外傷性血気胸

「びまん性脳損傷」とは、交通事故等のせいで脳の中心部が強い力によって回転し、周囲の組織が壊れてしまう症状のことを言います。Fさんの頭部に、重大な損傷があることをうかがわせる診断でした。

頭のケガで起こる高次脳機能障害とは?

交通事故などで脳が損傷すると、

  • 記憶能力の障害
  • 集中力や思考力の障害
  • 行動の異常
  • 言葉の障害

などが生じることがあります。 これらの障害を「高次脳機能障害」と呼んでいます。医師から告げられたFさんの症状も高次脳機能障害でした。

入院中にご依頼を受け、アズールがご家族を全面サポート

ご家族からご相談を受けたのは、事故から2週間後のことでした。経済的な問題や今後どうなっていくのかなど、ご家族は大変強い不安を抱えていらっしゃいました。アズールで具体的に行ったサポートは以下のようなものでした。

  • 休業損害を毎月保険会社に支払わせる
  • ご家族の病院への交通費を支払わせる
  • 転院先を紹介
  • 医師との面談に定期的に同席
  • 画像撮影や各種検査の依頼  など

頭のケガの後遺障害等級を適切に認定させるためには

Fさんは懸命にリハビリを続けましたが、症状はなかなか回復せず、事故から約1年半後に症状固定となりました。その間、弁護士は後遺障害の等級が適切に認められるよう、医師との面会や検査の依頼等を確実に行いました。

高次脳機能障害が適切に認められるためには、事前に様々な検査(神経心理学的検査)や画像の撮影が必要になります。治療が終わってからでは、こういった検査を追加で行うのは難しいため、治療中からの適切なサポートも必要になります。

被害者請求で後遺障害等級5級2号が認定、示談金6,000万円を獲得

症状固定後、弁護士の適切なサポートのもとに申請した被害者請求で、無事にFさんには後遺障害等級5級2号が認定されました。

そして5級2号が認定になった後、相手保険会社と粘り強く交渉を行い最終的に以下のような金額で示談することになりました(過失割合を考慮せず)。

項目 アズールによる獲得額
治療費 210万円
親族交通費 25万円
入院雑費 73万5000円
休業損害 380万円
入通院慰謝料 360万円
逸失利益 4400万円
後遺障害慰謝料 1400万円
既払 615万円
合計 6233万5000円

高次脳機能障害でしっかりした等級を取る方法は

高次脳機能障害でしっかりした等級を取るにはさまざまな申請・書類の提出が必要となります。

それは、

  • 病院選びやご家族の不安を取り除き、確実な資料を集める
  • ご家族が主治医と面会するとき、専門家が同席する
  • 労災や健康保険の手続きまで全体的に見ることで、最終的な賠償額を有利に導く
  • 警察が行う調査(実況見分等)に同席する

等の活動が必要となってきます。

高次脳機能障害という症状は、ご本人はもちろん、ご家族にも大変な負担が生じます。

アズールでは、ご本人だけでなく、ご家族の負担も軽減し、最終的な解決を目指します。高次脳機能障害でお悩みのとき、一度専門家のアドバイスを受けてみませんか。

※高次脳機能傷害についての詳しい解説は下記のページをご覧ください。