脳挫傷で後遺障害7級4号に認定、約5000万円を獲得した事例

こんにちは、弁護士の中原です。 今回は、脳挫傷という症状で後遺症が残ってしまった事例をご紹介いたします。

脳挫傷を負った交通事故の状況

右から衝突され転倒し脳挫傷

新潟県在住のGさん(35歳、女性)は、横断歩道を青信号で歩いていたことろ、脇見運転の自動車に右から衝突され転倒、頭を路面に強打しました。

Gさんは意識を失い、救急車で病院に運ばれました。そして救急科の医師による診断は次のとおりでした。

  • 脳挫傷・左側頭骨骨折
  • 頭部外傷
  • 多発性外傷

Gさんは2週間後に意識を取り戻しましたが、頭部に重い後遺症が残ることが予想されました。

脳挫傷とは?

脳挫傷 説明イメージ図

脳挫傷とは、頭部へ直接的な強い打撃が加わったことで脳が打撲状態になったことをいいます。

Gさんが受傷したのは、脳の左側頭葉(ひだりそくとうよう)という箇所でした。側頭葉という部位は、主に記憶や聴覚、嗅覚等をつかさどる役割を果たしていると言われています。

脳挫傷で生じる高次脳機能障害とは

交通事故などで脳が損傷すると、記憶能力の障害、集中力や思考力の障害、行動の異常、言葉の障害が生じることがあります。 これらの障害を、高次脳機能障害と呼んでいます。

Gさんには脳挫傷が原因と思われる高次脳機能障害の症状が発生していました。Gさんに発生していた具体的な症状は、

  • 忘れ物が多い
  • 記憶力が低下
  • 過去のことを思い出せない

等でした。

後遺障害等級を正しく認定させるためには被害者請求を

Gさんは懸命にリハビリを続けましたが、事故から約1年後に症状固定となりました。そこで弁護士は被害者請求の手続きへ移りました。 

脳挫傷は、脳の局所的な損傷といわれています。脳全体が損傷するのではなく、特定の部位に損傷を負います。脳は部位ごとに果たす役割のようなものがあり、Gさんの記憶障害等の症状は損傷を負った部位によるものと強く推定されました。

そこで弁護士は、神経心理学的検査をする言語聴覚士の先生と面会し、検査内容を詳しく検討しました。神経心理学的検査とは、高次脳機能障害の評価に欠かせない検査で、言語聴覚士という国家資格を持つ専門家によって行われます。様々な種類の検査があり、一人一人の症状に合った検査が行われることが大切です。

言語聴覚士とは?→ 日本言語聴覚士協会のホームページ

弁護士の適切なサポートのもとに申請した被害者請求で、Gさんには後遺障害等級7級4号が認定されました。

脳挫傷による後遺症で、示談金約5,000万円に

そして、7級4号が認定になった後、相手保険会社と粘り強く交渉を行いました。いつものように保険会社の強い抵抗にあいましたが、最終的に以下のような金額で示談することになりました。

項目 アズールによる獲得額
治療費 190万円
入院雑費 4万8000円
交通費 11万3000円
その他雑費 2万5000円
休業損害 336万円
入通院慰謝料 180万円
逸失利益 3450万円
後遺障害慰謝料 1000万円
既払 233万5000円
合計 4941万1000円

正しい後遺障害等級と賠償金を獲得するためには専門家へ

高次脳機能障害は、等級を正しく取る為に用意する資料が数多くあります。また画像を撮影する時期や検査の内容など、経験豊富な専門家の知識が必須といえます。

アズールでは、治療中のサポートから事件が解決し終了するまで、全力でお力添えいたします。お困りの際はぜひご相談ください。