高次脳機能障害で9級10号の後遺障害、保険金を2.24倍に増額した事例

高次脳機能障害で9級10号に認定された事故・ケガの状況

東京都在住のYさん(62歳、男性)は、乗用車で信号待ちのところを後ろから来た自動車に突っ込まれました。Yさんは直ちに救急車で搬送され医師の治療を受けられました。

Yさんのケガの診断名は

  • 頭蓋骨骨折
  • 外傷性くも膜下出血
  • 側頭骨陥没骨折
  • 側頭部挫創
  • 肩打撲傷
  • 逆行性健忘
  • 滑車神経麻痺

で、かなりの重傷でした。

Yさんは長期間の入院をされ、退院された後も長期間の通院を余儀なくされました。

弁護士のアドバイスにより後遺障害等級9級10号に認定されるまで

長期間の治療にもかかわらず、Yさんにはさまざまな後遺症が残りました。医師に作成してもらった後遺障害診断書の障害名は、「外傷性くも膜下出血、左前頭葉脳挫傷、左前頭骨陥没骨折、両側滑車神経麻痺、両側慢性硬膜下血腫」でした。

Yさんは、医師との関係が良好だったため、当事務所のアドバイスにより的確な診断書を得ることができました。Yさんには「神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの」として後遺障害等級9級10号が認められました。

9級10号の問題点~高次脳機能障害と労働能力逸失期間

その後の等級認定後の交渉にあたっての問題点が、9級10号における逸失利益です。Yさんは事故当時62歳だったため、保険会社は労働能力喪失期間は5年であると主張してきました。逸失利益の計算の基礎となる労働能力喪失期間は、就労可能年齢である67歳から差し引くから

67-62=5

であり5年だというのです。

弁護士による交渉の結果、760万円が1700万円に

しかし高齢者や若者の場合、通常の成人と同様の計算方法によると不公平な結果となります。アズール法律事務所では、等級も高いこと、実際に高次脳機能障害で日常生活にも大きな支障を抱えていること、本来保険金が高額になる事例のため裁判も辞さないという態度で保険会社と交渉に臨みました。

上述の不都合性などを裁判例などから検討し保険会社に粘り強く交渉することで担当者の態度も少しづつ変わりました。保険会社のいいわけをそのままのめば、自賠責の慰謝料約760万円が支払われ、示談終了となります。

しかし当事務所のポイントをついた主張と粘り強い交渉により保険会社も主張を弱め、合理的な期間に応じた逸失利益が支払われることになりました。結論として、当事務所の介入により、Yさんに支払われる保険金は約1700万円となり約940万円(2.24倍)も増額されることになりました。

高次脳機能障害の正当な保険金を獲得するには?

9級10号では、逸失利益が争われることが多いです。

高次脳機能障害は、その症状がなかなか医学的に証明しずらいところがあります。さらに検査方法についても高額の検査方法が多いため、どの検査で足りるのか経験がものをいうりょういきでもあります。ただ、保険会社もこの事情はよく知っていますから、より有利な検査や適切な主張を行えば逸失利益を増額していくことは十分可能です。

高次脳機能障害などは等級を獲得するまでがなかなか大変です。またどのポイントが後遺障害等級認定に効果的なのか、専門家でも迷う時があります。

個人の方でお悩みの方は、一度でよいので専門家へご相談されてはいかがでしょうか。当事務所ではご相談は無料とさせていただき、迷われている方がご相談しやすいよう体制を整えております。