顔のきず(外貌醜状)で12級14号の後遺障害に認定された実例を紹介

12級14号に後遺障害等級認定、外貌醜状(顔の傷)の障害

神奈川県在住のFさん(62歳、男性)は、乗用車で信号待ちのところを後ろから来た自動車に突っ込まれました。Fさんは直ちに救急車で搬送され医師の治療を受けられました。

初回の診断名は右顔面部打撲・腰椎捻挫でした。特に顔はかなり腫れが酷く、仕事にも差し支えるほどの醜さだった、とFさんはお話されていました。

等級非該当から外貌醜状(顔のキズ)で12級14号へ

長期間の治療にもかかわらず、Fさんには顔面に傷あとが残りました。顔に残った傷あとのことを専門用語で「外貌醜状」といいます。Fさんは、保険会社に任せるままに後遺障害等級申請を行いましたが、結果は非該当となりました。Fさんはどうしても納得いかず、アズール法律事務所にご相談されました。

当事務所で、改めて診断書を検討すると、後遺障害等級認定について不備な部分があることが判明しました。そこで医師に新しい診断書を書いていただき、異議申請をした結果、Fさんには後遺障害等級12級14号(外貌醜状)が認定されました。

12級14号の問題点は逸失利益

その後の等級認定後の交渉にあたっての問題点が、12級14号における逸失利益です。12級14号は外貌に醜状を残すものについて後遺障害と認めるものです。

外貌醜状については、以前は男性と女性で異なる判断がなされました。しかし平成22年5月27日に最高裁で男女を区別する基準はおかしい、という判決が出たのを受け、平成23年5月2日に基準が改正されました。(適用は平成22年6月10日以降の事故についてさかのぼって適用されます)

Fさんのケガについても以前は14級でしたが無事12級を獲得することができました。ただ、外貌醜状で一番問題となるのが逸失利益です。逸失利益とは、交通事故で障害が残った場合の将来の収入減収に対する補償です。保険会社が毎回繰り返す主張としては、「顔に傷が残っても通常は減収になりませんよね?」というのが定番となっているのです。

交通事故弁護士による交渉経過と結果

この保険会社のいいわけをそのまま信じてしまうと自賠責の慰謝料224万円が支払われ、示談終了となります。しかしFさんには外貌だけでない別の症状もありました。そこで当事務所の異議申立てもこのポイントについて丁寧に説明し、等級認定結果にもこのことが記載されました。

結果的に、このポイントを保険会社に対しても主張していくことで逸失利益を獲得することができました。結論として、当事務所の介入により、Fさんに最後に支払われる保険金は約480万円となり自賠責基準の3倍以上となりました。

外貌醜状で逸失利益を獲得するには?

12級14号では、キズのみということで逸失利益が争われることが多いです。ただ、顔にキズが残るということは、もともと事故により大きな外力がかかったことが多く、外貌醜状といっても様々な形態があります。

診断書や症状などからこれらの点を丹念に拾っていくことがきちんとした逸失利益・慰謝料を受け取るための第一歩となります。

どのようなポイントでこれらを拾っていくのか、また診断書に不備はないか、そこを発見する事こそがプロの交通事故弁護士の腕の見せどころです。

実際に後遺障害の被害者請求をしてみれば分かることですが、どこがポイントなのかは一度もやったことのない方にはなかなかわかりずらいところではないでしょうか。

また、示談交渉になっても交通事故には3つの基準というものがあり、弁護士が介入しないとなかなか金額が上がりません。

12級にもなれば、弁護士が入るのと入らないのとでは保険金額に大きな違いが出てきます。ぜひ交通事故の専門家であるアズール法律事務所にご相談ください。