顔の傷(外貌醜状)で9級16号、最終的に700万円を獲得した事例

このページでは交通事故によって顔に傷を負ったケースをもとに、外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)とその等級申請のポイントをご説明します。

顔に傷が残った交通事故の状況と症状

佐賀県在住のNさん(45歳、女性)は、横断歩道を歩行中、駐車場から突然出てきた車に跳ね飛ばされました。Nさんは顔面を強く路面にぶつけ、顔に傷を負いました。病院での診断の結果、Nさんの症状名は、

  • 顔面損傷(外貌醜状・がいぼうしゅうじょう)
  • 下唇裂創
  • 歯肉挫創
  • 頚椎捻挫

というものでした。

外貌醜状というのは、顔や体の露出面等に傷あとが残ってしまった状態のことを言います。傷の部位や大きさによって、後遺障害等級は7級・9級・12級・14級と、4段階に分かれ て認定されます。

特に顔の傷は、被害者に大きな精神的苦痛を残すことになりがちです。

突然の事故で大けがとなったNさんですが、最もご本人が気にされていたのはやはりお顔に残った傷のあとでした。

顔の傷でただちに後遺症の申請へ

弁護士がご本人から依頼を受けたとき、事故から約6ヶ月が経っていました。お顔の傷を拝見すると、約5㎝程度の線状の傷あとが確認できました。

ご本人によると、事故から6ヶ月が経ち、主治医からはもうこれ以上よくならないと言われたそうです。そこで弁護士は、ただちに後遺症の申請手続きに進むことにしました。これを被害者請求と呼びます。

実は、傷というのは時間が経過していくにつれてわずかずつ収縮していきます。傷が小さくなれば、低い等級になってしまうかもしれません。適切な等級を獲得するために、申請を急ぐ必要がありました。

顔の傷(外貌醜状・がいぼうしゅうじょう)は、半年を経過した直後に申請するのが一番よい結果となる傾向があります。弁護士は長年の経験から、申請すべき時期を熟知していました。

等級審査の場面に弁護士も同席

Nさんの申請をした後、ほどなくして自賠責から面接の要請がありました。顔の傷の審査には、被害者本人が直接自賠責へ出向き傷あとの大きさを計測してもらう、という手続きがあります。

交通事故に慣れない被害者の方が、お一人で面接に行くというのは精神的につらいことです。少しでもNさんの気持ちを和らげることができればと思い、弁護士は面接に同席することにしました。

9級か12級か?傷の長さはどう計る?

面接が始まり、Nさんの傷あとの計測が始まりました。
傷の長さが5cm以上あれば9級、5cm~3cmであれば12級となります。

しかし、傷あとというのはどこからどこまでが傷と明確に判断しづらいケースもあります。しかし、計測する人の主観で長さが変わってしまってはたまりません。

そこで弁護士は、傷あとの場所をはっきり指で示し、正しく計測させました。その結果、Nさんには無事に9級16号が認定されました。

正当な等級が認定されたことで、いよいよ示談交渉が始まることになりました。

逸失利益0円から700万円に増額

示談交渉では、弁護士の考える賠償額と、保険会社の提示する賠償額には大きな隔たりがありました。争点は、逸失利益です。

逸失利益とは?→逸失利益(後遺症)とは?よくわかる7つのポイント

保険会社は、顔の傷についてはほぼ100%逸失利益を認めません。今回のケースでも、やはり逸失利益はなしとの回答で、裁判で争うことになりました。

弁護士は、被害者の女性が営業職であったこと、営業職から内勤に配置転換となってしまったこと等、本人の具体的な状況や過去の判例等について詳細な資料を提出し、逸失利益が必 要だと訴えました。その結果、実に約700万円もの逸失利益を認めさせることに成功しました。

顔の傷で弁護士に依頼するメリットとは?

顔の傷で弁護士に依頼するメリットは、

  • 残った傷を正しく自賠責に計測してもらい、正しい等級認定を得る
  • 逸失利益を獲得する

の2点にあると言えます。

アズールでは、最後まであきらめずに被害者の方をサポートします。顔の傷でお困りの際は、ぜひご連絡ください。