歯が折れて後遺障害12級3号、逸失利益10年を獲得した事例

このページでは、事故で下あごを強打し歯が折れ、後遺障害等級を獲得した事例です。歯の後遺障害認定は非常に複雑です。歯科医と弁護士が協力し、被害者の方に有利な等級を獲得する事が出来ました。

歯が折れて後遺症が残った交通事故の状況とは?

埼玉県在住のMさん(38歳、女性)は、原付バイクで走行中、道路脇の駐車場から突然出てきた車にぶつけられ ました。Mさんは転倒し、下あごを強く路面にぶつけるケガを負いました。

病院での診断の結果Mさんの症状名は、

  • 下あご擦過創
  • 頚椎捻挫
  • 腰椎捻挫

というものでした。

Mさんは続いて歯科でも診察を受けました。下あごを打った際に、歯が折れていたからです。

歯科での診断の結果、Mさんの症状名は、

  • 歯根破折
  • 歯牙破折
  • 歯冠破折

というものでした。

歯が折れた症状と頚椎捻挫の症状で後遺障害申請へ

Mさんにご依頼をいたいだいたのは、事故から10ヶ月近くが経ったころのことでした。歯の治療が終わりかけた頃で、今後の保険会社との交渉に不安があったといいます。

歯の状況を詳しくうかがうと、7本の歯に補綴(ほてつ)が加えられていることが分かりました。

補綴(ほてつ)とは?

事故で損傷した歯を削り、人工のもので補うこと。

7本以上の歯に補綴が加えられていると、後遺障害等級は12級3号が認定されます。弁護士は、すみやかに後遺障害の申請(被害者請求)を行うことにしました。

歯の後遺障害診断書をどう書くか?弁護士と歯科医が協力

後遺症の申請をする際に、後遺障害診断書という書面を作成してもらう必要があります。この歯用の後遺障害診断書は、書き方が分かりづらい書類として有名です。

アズールでも、書き方が間違っている歯の後遺障害診断書を頻繁に目にします。というよりも、正しく書かれた診断書を見ることのほうが少ない、と言ったほうが正確かもしれません。

今回のケースでは「書き方がよくわからない」と事前に歯科の先生からご連絡をいただきました。そこで弁護士はMさんに同行し、先生に直接お会いして記入方法を詳しく説明させていただきました。

歯の後遺症で後遺障害等級12級3号、頚椎捻挫で14級9号を獲得

後遺障害診断書やその他の様々な書類を正しく揃えて申請したことで、Mさんには無事に歯の後遺症で12級3号が、頚椎捻挫で14級9号が、それぞれ認定されました。

歯科医と弁護士という、専門家が協力し合ったことで正しい結果が無事に認定されたといえるでしょう。後遺障害の等級が確定したことで、示談交渉が始まりました。

示談交渉で逸失利益10年間を獲得

歯の後遺障害の場合、保険会社は逸失利益を全く認めてきません。今回のケースでも、やはり歯の逸失利益はなし との回答でした。

Mさんは歯とは別に頚椎捻挫で14級9号を取得しているため、そちらで5年間の逸失利益は認められます。しかし5年を超える逸失利益については一切払おうとしませんでした。

弁護士は、被害者の女性が学校の教員(体育)であったこと、奥歯の損傷で歯に力が入らず全身に力が入りにくくなった等、本人の具体的な状況や歯科医師の意見書等を提出し、逸失利益が必要だと訴えました。

その結果、10年間の逸失利益を認めさせることに成功しました。

項目 相手方の提示案 アズールによる最終獲得額
治療費 220万円 220万円
交通費 7万1000円 7万1000円
文書料 2万1600円 2万1600円
休業補償 60万円 60万円
入通院慰謝料 85万円 145万5000円
逸失利益 86万6000円 154万4000円
後遺障害慰謝料 135万円 290万円
合計 595万8600円 879万1600円
過失相殺額 59万5860円 87万9160円
既払額 287万1000円 287万1000円
最終支払額 249万1740円 504万1440円

歯の後遺症で弁護士に依頼するメリットとは?

弁護士に歯の症状で依頼するメリットは、

  • 歯の正しい後遺障害等級を獲得する
  • 逸失利益を獲得する

の2点にあると言えます。

特に歯の後遺障害診断書は、書き方が非常に分かりづらく間違った記入をよく目にします。そのままでは、低い後遺障害等級になってしまう可能性もあります。

どうしたらよいかわからないとき、そのために専門家がいます。私たちは、皆様の盾となり防波堤となります。まずは弁護士に相談して、解決への第一歩をふみだしてみませんか?