遠位指節間関節の後遺障害、14級7号で約700万円の賠償金を獲得した例

交通事故で人差し指を骨折し、治療後もほとんど曲がらなくなってしまった方の事例を紹介します。弁護士にご相談いただいたことによって後遺障害等級14級に認定され、最終的に約600万の慰謝料・保険金を獲得できました。

遠位指節間関節を負傷した交通事故の状況

神奈川県在住のHさん(28歳、会社員)は、バイクで車道を走行中、前方に停車していた車のドアが突然開き、ドアに接触しました。左手をドアに強く打ちつけたHさんは、すぐさま救急車で病院に運ばれました。病院ではレントゲン・MRI検査が行われ、医師による診断は次のとおりでした。

  • 左示指中節骨開放骨折
  • 左膝打撲傷
  • 左肩打撲傷

「示指(じし)」とは人差し指のことです。「中節骨(ちゅうせつこつ)」とは、指の先から見て2番目の骨のことをいいます。Hさんの左手の人差し指は、ポッキリと骨が折れ、骨が皮膚を突き破っていました。

遠位指節間関節の機能障害で後遺障害14級7号に認定されるまで

Hさんは治療を続けましたが、約半年後に症状固定となりました。骨折した指先は動きに支障が残り、ほとんど曲がらなくなってしまいました。Hさんは保険会社に頼んで後遺障害等級の申請をしましたが、等級は取れませんでした。Hさんはどうしても納得いかず、アズール法律事務所にご相談いただきました。

Hさんの後遺障害診断書をアズールでチェックしたところ、指先の動きについて詳細な検査がされていませんでした。弁護士のアドバイスにより、Hさんと弁護士が同席して検査をやり直してもらうことにしました。

その結果、判定が覆り「遠位指節間関節(えんいしせつかんかんせつ)の強直(ごうちょく)」で14級7号が認定されることになりました。

14級7号 一手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの

「遠位指節間関節」とは、人差し指の2つの関節のうち、指先に近いほうの関節のことをいいます。また、「強直」とは、屈伸ができなくなることをいいます。

保険会社の不当な提示に対抗、正当な慰謝料・逸失利益を獲得

認定された等級結果をもとに示談交渉を開始したところ、保険会社の提示は極めて低い認定額(約280万円)でした。慰謝料はかなり低い金額でした。

特に驚いたのは、逸失利益の期間を「5年」と提示してきたことです。しかし指が曲がらないことは一生続きます。14級なので「5年」、という主張には心底あきれてしまいます。

保険会社の主張は一方的で根拠がなく、交渉は難航を極めました。弁護士はHさんの症状を粘り強く丹念に説明し、交渉を重ね続けました。その結果、なんと「38年間」の逸失利益の期間を認めさせることに成功しました。

14級7号での賠償金

項目 保険会社の提示 最終獲得額
治療費 66万6000円 66万6000円
交通費 2万1000円 2万1000円
休業補償 20万8900円 20万8900円
入通院慰謝料 80万8600円 121万3000円
逸失利益 70万400円 395万4900円
後遺障害慰謝料 40万円 110万円
小計 280万4900円 716万3800円

※過失割合は反映しておりません

正当な保険金を獲得するには?

正当な保険金を獲得するには、まずは後遺障害の等級を正しく認定してもらうことです。そしてその後の示談交渉を、専門知識を持った弁護士に依頼することです。

  • 後遺障害等級の認定を正しく取ること
  • 金額の交渉を弁護士に依頼すること

 この2点が、正当な保険金を獲得するための近道です。保険会社は、少しでも支払額を減らそうとしてきます。この、保険会社の不払いに対抗するために我々は日々頑張っています。
保険会社の提示について、少しでも疑問を感じたりおかしいと感じたとき、一度アズールに相談してみてください。新たな明日が見えてくるかもしれません。


※本事例は、被害者の方の特定を避けるため一部内容を変更して記載しました。