死亡交通事故の慰謝料・逸失利益を合計900万円以上増額した事例【北海道】

北海道で多い死亡事故

北海道北見市で、平成25年に死亡事故が起きました。被害者は深夜に自転車でコンビニから自宅に戻る途中に交通事故にあわれました。被害者は男性で、ご高齢の方です。 北海道は死亡事故の多い都道府県で、平成24年までの10年間のうち、全国の死亡事故者数で1、2位を争うところです。 (参考:北海道交通安全推進委員会

被害者のTさんは交通事故後すぐに救急車で病院に搬送されました。
医師による診断は下記の通りでした。

  • 脳挫傷
  • 急性硬膜下血腫
  • 外傷性くも膜下出血
  • 頭がい骨骨折

Tさんは意識不明のまま治療を受けました。しかし結局意識が戻ることなく事故から約半年後にお亡くなりになりました。死因は急性心不全でした。 急性心不全とは、死亡診断書によく記載される死因ですが、実際には死因がよくわからないときに「急性心不全」と記載されることが多いように思います。

弁護士が実際に北海道まで出張

Tさんには奥様、お子さんとお孫さんがいらっしゃいました。 奥様は急にご主人がお亡くなりになったことで大変なショックを受けていました。奥様は保険会社とのやり取りが難しかったため、実際の交渉などは息子さんとお孫さんが担当されてました。 息子さんには保険会社から慰謝料の金額提示がありましたが、この金額でサインしてよいかどうか迷われ、アズールにご相談いただきました。

今回は東京から北海道・北見まで弁護士が出張しお話を伺いました。アズールでは死亡事故などの重大事故の場合、実際に現地にお伺いすることにしております。依頼者の方々にお会いし、実際に現場を見ることはとても大切なことだからです。なお交通費は営業費用としてアズールが負担しますので、ご依頼者の方の負担はありません。

保険会社提示の検討~過失割合について

Tさんご遺族に示された提示には、30%もの過失割合が記載されていました。 当初遺族が迷われたのも、この過失割合の点でした。過失割合については様々な要素が影響し、判断が難しい場合が多いです。 もちろん保険会社も保険金の支払いを渋りますから、いろいろと主張してきます。 しかし弁護士がきちんと理論上の主張をすることで、過失割合は10%まで減らされることになりました。

保険会社提示の検討~慰謝料・逸失利益について

またTさんご遺族に提示された慰謝料も、不当に低いものでした。

死亡事故の慰謝料については自賠責程度の慰謝料しか提示しない保険会社が多いのです。 将来の収入分の補償、いわゆる逸失利益についても一部分の提示がなされていませんでした。気づかないままにサインしてしまうと保険会社の思うがままになっていまいます。 弁護士による交渉により、慰謝料についてはある程度満足のいく提示がありましたが、逸失利益については当初は不満の残る提示でした。 裁判も検討しましたが、かなり時間がかかること、交渉である程度の提示がなされたことから、最終的には納得のいく示談となりました。 結果として900万円近い増額を勝ち取ったことで、Tさんのご遺族もご満足いただけました。

Tさんに認められた死亡事故の賠償金(過失相殺考慮前)

項目 Tさんの死亡保険金
治療費 43万6302円
入院雑費 28万2000円
付添人交通費 113万4520円
文書料 5400円
入通院慰謝料 254万8522円
葬儀費 115万5000円
逸失利益 389万6585円
死亡慰謝料 2200万円
合計 3145万8329円

北海道の交通事故のポイント

北海道の交通事故については、特徴として死亡事故に不慣れな担当者が多いように思います。 今回の保険会社の担当者もあまり死亡事故に慣れていないようでした。 慣れていない担当者は、しゃくし定規にものを考え、かなり厳しい提示をしてくる傾向があるように思えます。 今回も

  • 慰謝料が非常に低い
  • 逸失利益について項目が盛り込まれていない

など、不当な提示がなされています。 弁護士が交渉に入ると、当初は過失割合の点で厳しい状況でした。しかし裁判も辞さない姿勢で何度もやり取りをした結果、何とかご遺族にもご納得いただける金額となりました。 結論として、900万円を超える増額となりました。 死亡事故ではもともとの金額が大きいこともあり、うかつに示談書にサインせず一度は専門家に相談してみることをお勧めします。