相手が飲酒運転の交通事故、受けとる慰謝料は上がるのか?

飲酒運転イメージ

飲酒運転による交通事故件数について

これまで飲酒運転によって多数の悲惨な事故が起きてきました。最近は警察の取り締まりや社会的な飲酒運転への厳しい非難の高まりにより、その数は減少しています。

【警察庁】原付以上運転者(第1当事者)飲酒別事故件数の推移 :外部サイト(PDF)

たとえば、平成27年に起きた飲酒運転を伴う死亡交通事故は201件ですが、およそ10年前の平成17年には709件も起きています。死亡事故に関しては、飲酒運転による事故は10年間で三分の一以下に減ってきたというわけです。

しかし飲酒運転は根絶されたわけではありません。減ったとはいえ、飲酒運転による事故(死亡事故を含む)は平成27年においても年間4000件近く起きてしまっています。

では飲酒運転による交通事故にあってしまった場合、被害者の受け取る慰謝料はどうなるのでしょうか。飲酒事故は慰謝料の額にどう影響するのでしょうか。

飲酒運転で慰謝料は増額する

これまでの裁判例などでは、飲酒運転による交通事故はそうでない交通事故に比べて慰謝料は増額されています。飲酒運転は、法律上禁止されている違法行為だからです。

飲酒運転で慰謝料が増額した実際の例

では飲酒運転による交通事故の慰謝料はどのぐらい増額するのでしょうか。実際の例を見てみましょう。
通常、死亡事故の慰謝料は高くても2800万円前後ですので、やはり飲酒運転による事故はかなり慰謝料が増額されていることが分かります。

3600万円を認めた事例

  • 酩酊状態で高速道路を逆走し死亡事故を引き起こした事例
  • 酒酔い運転で対向車線を走行し死亡事故を起こしたにもかかわらず虚偽の供述で罪を逃れようとした事例
  • 無免許・飲酒・居眠りで死亡事故を起こし、さらに現場から逃走した事例

3200万円を認めた事例

  • 3人の子供を持つ主婦について、多量に飲酒し死亡事故を起こした事例
  • 飲酒し酩酊状態で運転した結果、渋滞の列に気付かず追突した事例

黙っていては飲酒運転であっても慰謝料は増えない?

これまでの事例については、すべて裁判をした結果、増額できたものです。ということは?そうです、ただ黙っていただけでは慰謝料は増額できません。相手方の保険会社は少しでも賠償額を減らそうと必死です。被害者自ら、一歩進まなければ望む結果が出ないのです。

ではどうすればいいのか?もちろん自分で一から裁判を起こすことも可能です。しかし裁判は長期間続きますし、内容もかなり濃く、難しいものです。

そういった時こそ交通事故の専門弁護士にお任せください。

弁護士であれば、すべての交渉とすべての裁判を被害者の方に代わって、専門的な視点から事件を進めることができます。ご相談・ご依頼いただくことでまた違った明日が見えてくると思います。