加害者の対応に不満、交通事故の慰謝料は増額できるのか?

交通事故で加害者の対応に不満があったら慰謝料は増額できるのか?加害者はなぜ真摯に対応しないのか?どうすれば正当な慰謝料を受け取れるのか?など、弁護士が詳しく解説します。

加害者の対応が不満な場合の慰謝料

アズール法律事務所には、交通事故で被害にあわれた方から様々なご相談がよせられています。(昨年度実績2418件)そのなかでご相談が多いのが保険会社の対応への不満、そして加害者の対応への不満です。

交通事故の後、加害者はあまり被害者には連絡してこないのが通常だからです。では加害者の対応が不満な場合の慰謝料がどうなるか、その原因から探っていきましょう。

なぜ加害者はきちんと対応しないのか?

そもそもなぜ加害者はロクに対応もしないのでしょうか?なぜなんでしょう?交通事故の被害者の方々は、きちんと謝罪があってこそ少しは救われるものです。

一つには保険会社の示談代行、つまり保険会社が被害者に代わって示談を行う制度が影響しているといえます。以前は保険会社は示談代行をしていませんでした。加害者自らか弁護士が示談を行っていたのです。この場合、被害者と加害者が直接話をすることになります。

しかし現在は事故が起きた場合、示談代行により加害者側の保険会社が加害者に代わって対応することがほとんどです。示談代行制度は加害者にとって非常に楽な制度です。なんといっても、被害者の非難の矢面に立たずに済むからです。しかし被害者にとっては、加害者と直接話をする機会を奪われることになります。

保険会社も、「被害者と連絡しないでください」という趣旨のことをいうものですから、加害者はますます被害者と連絡しなくなります。保険金を支払う保険会社としては、加害者が「被害者のいうとおり支払います」というふうな示談を勝手にされては、会社が成り立たなくなるからです。

慰謝料額、裁判で加害者の対応の不備を取り上げてくれる?

では、例えば加害者が全く見舞いにこなかったり、電話にも出なかったりした場合、何か裁判(民事裁判)で訴えることはできるのでしょうか?答えははっきりしています。ノーです。裁判のなかで、「加害者が連絡してこなかったから慰謝料を上げましょう」といってくれる裁判官はまずいません。「加害者の謝罪が足りない!慰謝料を上げろ!」といったところで、裁判官は面倒くさそうな顔をするだけです。

この点は改善されなければならないと思いますが、現状では認められていないのです。

被害者は謝罪もないまま低い慰謝料で示談している?

結局、加害者は保険会社の示談代行に任せっぱなし、おまけに自分が対応しなくても裁判上も特に問題なしというわけです。さらに問題なのは、被害者が知らず知らずのうちに低い金額で示談していることが多い、ということです。

実は保険制度には落とし穴があり、被害者の知らないうちに保険会社は低い金額を提示し、示談を済ませてしまっているのです。加害者の代行をする保険会社は、もちろん営利を目的とする会社組織ですから、支払う保険金が低いに越したことはありません。

正当な慰謝料を獲得するには?

しかし、謝罪もなく、低い慰謝料だったとしたら…やっぱり納得出来ないですよね。

でも、保険会社から提示される保険金額が正当なものかどうか?これはなかなか判断が難しいと思います。交通事故の保険金には様々なファクターが考慮され保険金額が決められるため、何が相場なのか非常にわかりずらいからです。

あなたに提示された、または提示される保険金額は正当なものなのかどうか、一度相談してみる必要があるのではないでしょうか。当事務所でも、後遺障害等級を獲得した、または死亡事故にあわれた場合、提示される金額が正当なものかどうか、ご相談を受けております(昨年度実績2418件)。

謝罪ないまま低い慰謝料額で示談…などということがないよう、試してみる価値はあると思います。