ライプニッツ係数とは?|逸失利益の計算方法④

ライプニッツ係数とは?

ライプニッツ係数とは、交通事故の逸失利益を計算する時に使うものです。

逸失利益とは、分かりやすくいえば、将来もらうはずだった収入が減ってしまうので、それを補償しましょうということです。ただ、逸失利益は、交通事故の示談をするときに一括で保険会社から支払われることになります。

そうすると、将来もらうはずの給料を今まとめてもらえる、ということになります。

これのどこがおかしいの?

そう思われるかもしれませんが、今30年先の給料を今もらえるとするとどうなるでしょう? 貯金しておけば利息がつきますよね。そこで、将来の収入を今もらうわけだから、その利息分を減らしましょう…ということになっています。

ライプニッツ係数に問題有り?

というわけで、ライプニッツ係数は利息を除くためのものです。他にホフマン方式というものもありますが、今の実務はほぼライプニッツ係数で計算しているので、こちらを知れば十分だと思います。

ライプニッツ係数は、民法の利息で計算されます。
現在の民法の利息は3%(2020年4月1日改正)。
したがって毎年3%の利息分が保険金の総額から引かれるということになります。

さて、ちょっとおかしくありませんか?

ここで気づいた方は鋭い!
3%の利息って…、そもそも今利息って0.001%とかですよね?
3%って引かれすぎではないですか?

しかし法律が3%と決まっているので、こればかりはどうしようもないのです。

ライプニッツ係数表

ご参考までに実際のライプニッツ係数を表にしてみました。
何年先までの収入を受けとるかによって、ライプニッツ係数が変わります。

年数 ライプニッツ係数 年数 ライプニッツ係数
1 0.9709 35 21.4872
2 1.9135 36 21.8323
3 2.8286 37 22.1672
4 3.7171 38 22.4925
5 4.5797 39 22.8082
6 5.4172 40 23.1148
7 6.2303 41 23.4124
8 7.0197 42 23.7014
9 7.7861 43 23.9819
10 8.5302 44 24.2543
11 9.2526 45 24.5187
12 9.9540 46 24.7754
13 10.6350 47 25.0247
14 11.2961 48 25.2667
15 11.9379 49 25.5017
16 12.5611 50 25.7298
17 13.1661 51 25.9512
18 13.7535 52 26.1662
19 14.3238 53 26.3750
20 14.8775 54 26.5777
21 15.4150 55 26.7744
22 15.9369 56 26.9655
23 16.4436 57 27.1509
24 16.9355 58 27.3310
25 17.4131 59 27.5058
26 17.8768 60 27.6756
27 18.3270 61 27.8404
28 18.7641 62 28.0003
29 19.1885 63 28.1557
30 19.6004 64 28.3065
31 20.0004 65 28.4529
32 20.3888 66 28.5950
33 20.7658 67 28.7330
34 21.1318 68 28.8670

2020年4月1日改定

ライプニッツ係数だけじゃない!交通事故にあったら知るべきこと

ライプニッツ係数は逸失利益の計算に使います。ただし、逸失利益は後遺障害等級の認定を受けないとそもそももらえません。この後遺障害等級認定がかなり重要なのです。

さらに、示談するに当たって、交通事故の保険金には3つの基準があることも重要です。

こういった知識を総合して初めて保険会社に対抗できることになります。
もし法律知識といっても面倒だな、保険会社との交渉もわずらわしいな、と思われた方。そういうときにこそ専門家がいます。一度は交通事故専門の弁護士に相談してみてください。きっと新たな発見があると思います。そして正当な保険金を獲得してください。