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実況見分調書とは?見分に何度も立ち会った弁護士が解説

・このページのポイント

  1. 実況見分調書とは?
  2. 実況見分はどういうときに行うもの?
  3. 実況見分調書の内容で過失割合が決まってしまう
  4. 実況見分に立ち会えないときはどうすればいいか
  5. 実際の実況見分はどのように行われるのか
  6. 実況見分調書の取得の仕方

実況見分調書とは?

こんにちは。弁護士の中原です。

皆さんは交通事故の現場を目撃したことがありますか?

交通事故の現場で、警察官が距離を測ったり、チョークで地面にしるしをつけたりしているのを見たことがあるという人もいるでしょう。あれが実況見分です。

交通事故の実況見分とは、事故がどのような原因で発生したのかを記録するもので、原則として事故直後に当事者の立ち合いで行われます。そしてそれを、警察官が調書としてまとめます。このように、交通事故の状況を詳しく図や写真入りで調書としてまとめたものを実況見分調書といいます。

実況見分はどういうときに行うもの?

実は、実況見分というのは、事故があったら常に行われるというわけではありません。基本的には、人身事故の場合に限られるといっていいでしょう。

たとえば、物損だけの事故で詳しい見分は行われることはほとんどなく、物件事故報告書という簡単な数枚の書面が作成されるだけです。

実況見分調書の内容で過失割合が決まってしまう

交通事故というのは、一方が100%悪い、というケースばかりではありません。停車中の追突のようなケースを除けば、何らかの形でお互いに過失が発生することがほとんどです。

では、この過失割合というのはどうやって決まるのでしょう。

実況見分調書には、事故がどのように起こったかが詳細に記載されているので、この書面をもとに保険会社は過失割合を算定します。したがって、実況見分調書は、過失割合を決めるにあたってとても重要な書類だということになります。実況見分調書の重要性を考えると、当事者は可能な限り見分に立ち会って事故状況を正確に警察官に述べる必要があるといえるでしょう。

ただ、被害者がどうしても立ち会えない場合もあります。例えば、被害者が口痛事故でケガをした場合、現場にとどまらずにすぐに救急搬送されることがほとんどです。

実況見分に立ち会えないときはどうすればいいか

被害者が実況見分に立ち会えない場合はどうすればいいのでしょう。

それは、後日もう一度見分をしてもらうことです。被害者抜きで現場でなされた実況見分は、それだけでは正当な内容とはいえません。私が見る限り、加害者が自分の罪を軽くするために、自分に都合のいい内容を話しているのでは?という場合も多いからです。そこで被害者側も実況見分で自分の意見を正確に述べる必要があるのです。

実際の実況見分はどのように行われるのか

私も仕事柄、実況見分に何度か立ち会ったことがあります。そのうちの一つを簡単にご紹介しましょう。

この実況見分は、事故現場ではなく警察署の中で行われたものです。警察署の駐車場に置いてある事故車両を見て、へこみ具合などから事故の状況を正確に再現するという実況見分でした。こういった車両を入念に見る実況見分は、事故現場ではなく警察署で行われることが多いです。

まず、数名の鑑識課の警察官が事故車両にライトなどをあて、入念にへこみやキズをチェックしていきます。その後、チェックしたへこみやキズの一つ一つを、事故車両の接触部分と見比べながら、接触した際の角度や向きを推測していきます。タイヤに残る塗料や、タイヤが溶けて変色した部分からも事故状況が推測できるそうです。当時は猛暑日で、猛烈な日差しの中で一心不乱に見分を続ける鑑識課の警察の皆さんに頭の下がる思いがしました。

説明を含めてその日要した時間は8時間、被害者家族は、やっと事故の全容が分かったと、少し安心しておられました。

実況見分調書の取得の仕方

実況見分調書の取得方法については、加害者が起訴されたかどうかや時期によっても変わってきます。ここでは、最も多い加害者不起訴の場合の取得方法について解説します。

まず、見分を行った警察署の交通課に連絡をとります。

そして、

  1. 送致先の検察庁
  2. 検察庁へ送致した日
  3. 検察庁へ送致した際の送致番号(検番などとも呼ばれます)

この3点を問い合わせます。

そして送致先の検察庁へ電話をし、送致日と送致番号を伝えて実況見分調書のコピーが欲しい旨申し出てください。警察署によっては、被害者本人の問合せであっても上記3点を教えてくれないケースがあります。その場合は、弁護士法の23条照会という特別な手続きで実況見分調書を取得することになります。

実況見分調書は、短期間で廃棄されることもあります。しかし非常に重要な書類ですので、可能な限り事前に取っておくことをお勧めいたします。

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<p>私も以前交通事故にあって苦しんだことがあります。どうしてよいのか、昔はインターネットもない時代でちゃんとした知識も得ることができませんでした。</p>
<p>今はインターネットで様々な知識が得られます。このサイトも、交通事故の被害者の方々に、こんな事実があります、こんな方法がありますということをお知らせしたくて作りました。</p>
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