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鎖骨骨折、交通事故での後遺障害と慰謝料は?

交通事故でよく起こるケガのひとつに、鎖骨の骨折があります。鎖骨は肩の骨とつながっているので、骨折すると腕の動きなどに後遺障害が残ることも。 ここでは鎖骨骨折の後遺障害や受け取れる慰謝料について、詳しく解説します。

交通事故で鎖骨骨折が起こりやすいケースは?

鎖骨は体の前面にあり、胸骨と肩をつないでいる骨です。そのため、交通事故で路面に肩を強く打ちつけると、鎖骨が折れてしまいます。

鎖骨骨折が起こりやすいのは、バイクや自転車に乗っていて交通事故に遭い、転倒してしまったときです。歩行者が車にはねられて転倒したり、地面に叩きつけられたりして、鎖骨を骨折することもあります。

鎖骨は腕を自由に動かすために、重要な役割を果たしています。鎖骨の中でも肩に近い部分(遠位端)を骨折すると、腕が動かなくなったり、動かせる範囲が狭まったりといった後遺障害が残ってしまうことがあります。

鎖骨を骨折するとどうなる?

ひびが入った程度ではなく、鎖骨が完全に折れてしまうと、見た目にも折れていることが分かります。ほとんどの場合は患部が腫れて激しい痛みを感じるので、鎖骨骨折に気づかないケースは稀でしょう。

鎖骨の周囲には肩や腕を動かすための神経が通っています。鎖骨骨折によって神経が傷つけられると、手指のしびれや麻痺が現れることもあります。神経が傷つくと、骨折そのものが治った後も痛みが残ってしまうことがあります。

鎖骨骨折で行われる治療とは?

鎖骨骨折の治療ではまず、骨折の状態を正確に把握するためレントゲンを撮影します。鎖骨の周囲にある血管や神経を傷つけていないか確認するため、CTやMRIを撮影することもあります。

基本的に鎖骨はくっつきやすい骨なので、おもな治療法は保存療法です。固定用サポーターをつけたり、三角巾で腕を支えたりして、折れた鎖骨が自然にくっつくのを待ちます。

骨の位置が大きくズレている、骨が砕けて周囲を圧迫しているといったケースでは、手術をしてプレートやワイヤーで骨を固定することもあります。

大切なのは少しでも早く病院に行って、適切な検査を受けることです。後遺障害が残ってしまったときには、事故直後に撮影されたレントゲンやCT、MRIの画像が、慰謝料請求の重要な証明資料となります。

鎖骨骨折で起こりやすい後遺障害は?

鎖骨の骨折で起こりやすい後遺障害には「変形障害」「機能障害」「神経障害」の3つがあります。鎖骨のどの部分が折れたかによって、起こりやすい後遺障害も変わってきます。

変形障害

鎖骨の形が変わってしまう「変形障害」は、鎖骨の真ん中あたり(骨幹部)が折れた場合に起こりやすい障害です。骨折では、折れた骨の断面同士が元通りにくっつくとは限りません。よりくっつき易いように、あえて折れた端を少し重ねてくっつけることもあります。すると重なってくっついた部分が少し膨れて、外見からもわかるようになってしまいます。

機能障害

「機能障害」とは、肩の動く範囲が狭まってしまう障害です。鎖骨は肩を動かすのに重要な役割を果たしているので、くっつきかたが思わしくないと機能障害が出てしまいます。肩の動きが狭まった状態を「可動域制限」といい、鎖骨の肩側の端(遠位端)が折れたときに起こりがちです。

神経障害

「神経障害」は、すべての治療が終了した後に痛みが残ってしまう障害です。気をつけておきたいのは、「腕が痛くて動かせない」ケースでしょう。関節の変形などで腕を動かす機能に問題が出てしまった場合は機能障害となりますが、機能に問題はなく痛みが原因で動かせない場合は神経障害となります。

鎖骨骨折の後遺障害はどの等級に認定される?

変形障害の等級

鎖骨骨折で変形障害が残った場合は、後遺障害12等級「鎖骨に著しい変形を残すもの」に認定されます。認定の条件としては、外見から変形がはっきり分からなければなりません。

12級5号 鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの

機能障害の等級

機能障害が残った場合には、その度合いによって8級、10級、12級のいずれかに認定されます。肩が全く動かないか、健康なほうの肩と比べて可動範囲が10%以下なら8級、半分以下なら10級、3/4以下なら12級となります。

8級6号 1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの(肩が全く動かないか、健康なほうの肩と比べて可動範囲が10%以下)
10級10号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの(健康なほうの肩と比べて可動範囲が半分以下)
12級6号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの(健康なほうの肩と比べて可動範囲が3/4以下)

とはいえ、左右両方の鎖骨を折ってどちらにも後遺障害が残った場合、健康な肩の動きとの比較ができません。そういったケースに備えて、平均的な肩の動きの基準(参考可動域)も用意されています。比較できないから後遺障害が認められないといったことはないので、安心してください。

神経障害の等級

痛みが残ってしまった神経障害は、12級か14級に認定されます。MRI画像などで痛みを客観的に証明できる場合は12級、画像はなくとも事故の状況や通院の状況などから「痛みが残っているだろう」と判断できる場合は14級となります。

12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの

鎖骨骨折による機能障害の判断基準は?

鎖骨骨折によって腕の動く範囲が狭まってしまう機能障害は、実際に肩を動かしてみて判断されます。どういった肩の動きを見て判断するのかも、きちんと決められています。機能障害を判断するポイントは「屈曲」「外転」の2つで、まとめて「主要運動」と呼びます。

「屈曲」とは腕を自然に下に下ろした状態から、前を通って頭の上まで上げる動きです。腕をほとんど持ち上げることができなければ後遺障害8級、前へならえ以下までしか持ち上げられなければ10級、斜め上45度以下なら12級となります。

「外転」は体の横を通って、腕を頭の上まで持ち上げる運動です。「外転」は人によって動く範囲が多少違ってくるので、健康なほうの腕を基準にして機能障害があるのかを判断します。

機能障害は、「屈曲」「外転」のうちどちらかひとつの運動機能が失われていれば認められます。「屈曲は問題なくできるけれど、外転が全くできない」といったケースでも、後遺障害8級に該当します。

このほかに「参考運動」として「伸展」「外旋」「内旋」があります。主要運動で基準を満たしているのか判断が難しい場合に、参考運動と合わせて判断されます。

「伸展」は屈曲の反対で、腕を背中側に持ち上げる動きです。「外旋」「内旋」は、小さく前へならえのように肘を90度に曲げて腕を持ち上げ、外側に回す動きが「外旋」、内側に回す動きが「内旋」です。

鎖骨骨折の後遺障害診断で注意すべきポイントは?

交通事故による鎖骨骨折で変形障害が残ってしまった場合、後遺障害として認定されるには外見の写真が必須です。実際に触ってみなければ、変形しているかどうか分からないといったケースでは、鎖骨の変形による後遺障害は認められません。

機能障害の後遺障害認定では、腕や肩の動きにどのくらい問題があるのか、医師や理学療法士が測定します。正しい後遺障害等級に認定されるためにも、事故直後から整形外科を受診して、適切な治療やリハビリを受けるようにしましょう。

鎖骨骨折で受け取れる後遺障害慰謝料の相場は?

後遺障害の慰謝料とは、後遺障害が残ってしまったことで受けた精神的なショックに対して支払われるものです。後遺障害等級が高いほどショックも大きいとみなされ、慰謝料も高額になります。

ただ、後遺障害の慰謝料を計算するための基準はひとつではありません。「自賠責保険基準」「任意保険基準」「弁護士基準」の3つがあります。そのため相場といわれても、簡単には答えられません。

自賠責保険は必要最低限の補償をするためのものなので、慰謝料の基準の中では一番低い金額になっています。弁護士基準は、過去の交通事故裁判の判例から弁護士会が分析したもので、最も高額になります。任意保険基準は、自賠責保険基準と弁護士基準の中間と考えていいでしょう。

参考までに、鎖骨骨折で認定される後遺障害8級、10級、12級、14級について、自賠責保険基準と弁護士基準の相場を挙げておきます。

後遺障害等級 自賠責保険基準 弁護士基準
 8級 331万円 約830万円
10級 190万円 約550万円
12級 94万円 約290万円
14級 32万円 約110万円

弁護士に解決を依頼した場合と、しなかった場合で3倍もの差がつくことに驚かれるかもしれません。しかし、差がつくのは後遺障害慰謝料だけではありません。

後遺障害の慰謝料以外に、受け取れる慰謝料はある?

後遺障害慰謝料は、後遺障害が残ってしまったという精神的なショックに対して支払われるものです。慰謝料としてはほかに、「入通院慰謝料」があります。

入通院慰謝料は、交通事故でケガをして治療が必要になったという精神的ショックに対して支払われるもので、「傷害慰謝料」とも呼ばれます。その金額は、入院や通院をした期間によって変わってきます。

交通事故でケガをして治療を受けたからといって、完全にケガをする前の状態に戻るとは限りません。これ以上の治療をしてもよくならないと医師が判断したとき、「症状固定」として治療は終了となります。その時点で残っている症状が、後遺障害です。

入通院慰謝料は、症状固定前の精神的ショックに対して支払われるものです。そして、症状固定後のショックに対して支払われるのが後遺障害慰謝料と考えてください。

参考までに、90日通院した場合の入通院慰謝料は、自賠責保険基準だと38万7000円、弁護士基準だと約73万円です。もっと詳しく知りたいという方は、「入通院慰謝料とは?計算方法や相場をQ&Aで解説」をご参照ください。

入通院慰謝料とは?計算方法や相場をQ&Aで解説

後遺障害が残ったことで、慰謝料以外にもらえるお金は?

後遺障害が残ったことでもらえるお金としては、「逸失利益」があります。逸失利益とは、後遺障害がなかったら受け取れたはずの利益(収入など)のことです。

具体的には、後遺障害のせいで交通事故前と同じ仕事ができなくなってしまった、仕事を辞めなければならなくなったといったケースです。後遺障害が残ったせいで得られなくなった収入の金額が、逸失利益となります。

鎖骨骨折の後遺障害のなかでは、機能障害による逸失利益は認められやすいといえます。しかし鎖骨の変形障害は、身体の機能には問題がないため認められにくくなっています。神経症状はケースバイケースといっていいでしょう。

いずれにしろ、保険会社に逸失利益を支払ってもらいたいなら、どう主張するかが重要になってきます。保険会社としてはできるだけお金を支払いたくないので、ただ「鎖骨骨折の後遺障害がある」と訴えるだけでは効果がありません。

きちんと資料をそろえて逸失利益を主張し、できるだけ高い金額を支払ってもらうためには、損害賠償の専門家である弁護士に依頼して、保険会社との交渉を任せるのがいいでしょう。

鎖骨骨折の正当な慰謝料・保険金を受け取るためには?

なによりも大切なのは、残ってしまった後遺障害にふさわしい等級を取得することです。鎖骨骨折ではリハビリ期間が長くなるため、症状固定まで1年近くかかるケースも珍しくありません。きちんと通院して治療やリハビリを受けるようにしましょう。

後遺障害等級の申請には、加害者側の保険会社に手続きを任せる「事前認定」と、被害者自身が申請する「被害者請求」の2つがあります。保険会社が行う事前認定では、資料が足りないといった理由で実際の症状より低い後遺障害等級に認定されてしまうこともあります。できる限り「被害者請求」にしたほうがいいでしょう。

ただ交通事故の被害者の多くは、法律や損害賠償には詳しくありません。後遺障害で苦しみつつ、さまざまな書類や資料をそろえて申請するのは大きな負担となります。少しでも負担を減らしつつ、できるだけ高い後遺障害等級に認定されるためにも、交通事故を専門とする弁護士に依頼したいものです。

弁護士に依頼することで、後遺障害の慰謝料の計算も自動的に弁護士基準となります。後遺障害の症状によっては認められにくい逸失利益についても、損害賠償の経験が豊富な弁護士が主張することで、通りやすくなるというメリットもあります。

交通事故で鎖骨を骨折した際には、なるべく早い時期に弁護士への相談を検討してください。


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