交通違反と点数制度とは?|交通事故の行政処分について

交通違反と点数制度について(行政処分)

交通事故が起きたとき、加害者は行政、民事、刑事と三つの法律上の責任に問われることになります。ここでは、行政責任である、行政処分について、また交通違反と点数程度について簡単に説明しましょう。

行政処分とは?

行政処分とは、道路交通法に定められた交通違反に対する処分のことです。運転免許の取消しや停止、反則金などの処分がこの行政処分にあたります。行政処分は、行政庁たる公安委員会によって、刑事裁判のいかんにかかわらず、交通の安全を確保するために、独自の立場で必要な措置が迅速に行われます。

交通反則通告制度

交通違反も犯罪ですので、本来は裁判所で処理されるべきものです。

しかし交通違反事件は数が多く、すべてを裁判所で処理することは事実上困難です。そのため、車両等の運転に関する違反行為のうち、比較的軽微な交通違反を反則行為とし、刑事処分のかわりに反則金の納付という形で処理する制度、交通反則通告制度が設けられています。

現在は道路交通法違反事件の約9割がこの交通反則通告制度で処理されています。この制度によって行政段階において迅速な事件処理が行われることが可能になっています。この反則金は行政処分にあたり、支払いは任意で、実は納付義務があるわけではありません。

しかし、反則金を納付しない場合は刑事手続きが進行することになり、裁判で有罪となれば当然ながら前科がつきます。もし、警察官に反則切符を渡されてそれが不服の場合には、告知書に記載されている出頭先へ出向いて不服を申し立てることも可能です。

なお、交通事故を伴う反則行為、酒酔い運転による反則行為、無免許・無資格運転者の反則行為、30㎞以上の速度超過、反復違反者の反則行為などは、この交通反則通告制度は適用されません。道路交通法違反として刑事責任を問われることになります。

点数制度とは

点数制度とは、自動車(原動機付自転車を含む。)運転者の過去3年間の交通違反や交通事故に一定の点数を付すものです。その合計点数(累積点数)に応じて、免許の拒否、保留及び取消し、停止等の処分を行う制度のことです。交通違反の点数は、各都道府県の警察のホームページなどに「交通違反の点数一覧表」が公開されています。

違反点数は累積方式

交通違反切符を切られる際、警官に「○点の減点ですね」と言われた等という話がよくあるせいか、勘違いされている方が多いようですが、点数制度は減点方式ではなく累積点数方式です。累積点数が一定の基準点数を超えた場合に行政処分が下される制度です。ゴールド免許の人は、累積違反点数が0点ということになります。

違反点数の計算方法は?

過去3年間の違反点数の合計点で計算されます。ただし、以下のような特例がありますので、この特例を含めた計算方法により、合計点が算出されます。

過去二年間無事故・無違反の場合

過去二年間無事故、無違反の場合には、3点までの軽微な違反をしてしまっても、その後3ヶ月間違反行為がなければ、違反点数は計算されません。

無事故無違反の期間が一年以上あるとき

最後の違反から一年以上の間無事故無違反の場合には、処分の基準点数に達していない点数(例えば、前歴のないときは5点までの点数)については、その後の点数が入っても合算されません。

運転免許の停止処分を受けた場合

運転免許の停止処分を受けてから、その後一年以上違反や事故がない場合には、それまでの前歴は計算されません。

違反者講習を受講した場合

違反者講習を受講した場合は、通知の対象になった点数と、以降の違反点数とは合算されません。

無事故・無違反の期間が一定期間あると、点数計算で有利な扱いを受けられることがわかりますね。もし交通違反をしてしまっても、その後の無事故・無違反に努めるようにしましょう。

現在当事務所は、被害者側のご相談のみを受け付けております。加害者側のご相談・行政処分・刑事処分に関するご相談はお受けしておりませんので、予めご了承ください。