過失運転致死傷罪とは?交通事故弁護士が解説

1 過失運転致死傷罪とは

自動車や原付バイクを運転する際に必要な注意を怠って、人を死傷させた場合に適用される犯罪類型です。過失運転致死傷罪(以前は自動車運転過失致死傷罪)は平成19年に新設された比較的新しい法律です。

「業務上過失致死傷罪」は比較的よく耳にしたことがあるかと思いますが、以前は自動車による人身事故が起きた場合も、この業務上過失致死傷罪が適用されていました。自動車運転失致死傷罪を新設することで、交通事故による人身事故を業務上過失致死傷罪から切り離し、また懲役・禁固の上限が、業務上過失致死傷罪の5年以下から、自動車運転過失致死傷罪による7年以下へと引き上げ、より厳しい罰則が設けられました。

業務上過失致死傷罪 5年以下の懲役もしくは禁固又は100万円以下の罰金
自動車運転過失致死傷罪 7年以下の懲役もしくは禁固又は100万円以下の罰金

そして平成25年に危険運転致死傷罪が刑法と切り離され、いわゆる自動車運転死傷行為処罰法(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律)にまとめられると同時に、自動車運転過失致死傷罪も過失運転致死傷罪と名前を改められました。

2 過失運転致死傷罪と自動車運転過失致死傷罪との違い

過失運転致死傷罪と自動車運転過失致死傷罪との違いについてですが、実はほとんど違いはありません。以前の自動車運転過失致死傷罪の規定には「自動車」とありましたが、過失運転致死傷罪については「自動車及び原動機付自転車」と改められました。

ただし以前から自動車には原動機付自転車も含めて運用されていましたので特に違いはありません。法定刑も同じです。

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